施工手順

作業フロー

施工位置墨出し
躯体切断
切断内部斫り
欠損不良個所補修
清掃・粉塵除去
接着剤塗布・充填剤挿入
プライマー塗布
外装材充填
完 成
詳細図
詳細図
  W1 W2 t
70型 80 60 65
100型 110 90 70
120型 130 110 70
150型 160 140 80
210型 220 200 80
250型 260 240 80

施工モデル=B4 100型

1.施工位置墨出し

施工面の清掃(表面の付着物の除去)を行い、漏水箇所(目地、クラック、ジャンカ)が導水溝の内側になる様に墨出しをします。「ジャンカの対応は特に注意が必要」
導水溝幅① 90mm、その両外側10mmを墨出し位置とします。
【①の読替え、70型= 60mm、120型=110mm、150型=140mm】

正面図
施工位置墨出し
赤線(両サイド4本)が墨出し位置
青線(中央)が打継目地、周辺に不良部あり。

2.躯体切断

墨出しに従ってカッター切断をします。
切断の深さは導水溝部②40mm、補強部10mmとします。
【②の読替え、70型=35mm、120型=40mm、150型=50mm】

作業フロー
正面図
作業フロー
断面図

3.切断内部斫り

切断内部を斫り取ります。
切断面を傷つけないように線導水部③70mm、補強部は10mmとします。
【③の読替え、70型=65mm、120型=70mm、150型=80mm】

4.欠損不良個所補修

欠損部不良箇所を補修します。
躯体の部分欠損部及びカッター切断部の破損部分を補修します。水の影響を考慮して、急結止水材を使用します。ジャンカ部や剥離部の補修で範囲が広くなる場合は断面止水工を実施後、線導水工を実施します。

5.清掃・粉塵除去

斫り除去部にはコンクリート破片や塵・埃が残りますので、斫り完了時に風圧清掃(飛散による事故に注意)をおこない、カッター切断面は水刷毛等で水洗いします。カッター切断面に「のろ状の粉塵」が残っていると乾燥して固まり、折角の切断面が凹凸となります。よって、斫り部が完了しだい清掃することが望ましい。清掃不足は充填材との間に隙間ができますので、接着力を低下させ再漏水の原因となります。

斫り箇所毎に清掃ができない場合は、高圧水による洗浄を実施する場合もあります。

6.接着剤塗布・充填剤挿入

導水用の充填材(ハイスポンゴム)の両サイド、又は躯体のカッター切断面にエポキシ樹脂接着剤エポールT-1を満遍なく塗ります。漏水量が多く切断面が濡れている場合は特に入念に塗り付けます。湿潤用の接着剤ですから水の影響は受けません。
充填材を導水溝(路)に10mm圧縮して挿入し、突起部が躯体表面と平滑になる様調整し、ゴムとゴムを接続する場合の接着もエポールT-1を使用します。

導水溝幅は規格値の範囲で必ず施工してください。
広くても、狭くても導水工の耐久性に影響します。特に広い場合は接着面が短期間に剥離します。

接着剤塗布・充填剤挿入

7.プライマー塗布

挿入した充填材の周辺から水の出ないことを確認し、充填材及び躯体の乾燥を確認します。
斫り部の両サイドと充填材の突起部に養生テープを貼り、エポキシ樹脂プライーマーP-1000を塗布します。

8.外装材充填

プライマーの乾燥を確認します。乾燥が確認されたら、外装(補強)材として、エポキシ樹脂パテ、エポールT-5による充填仕上げを行い、直後に養生テープを除去します。外装材の硬化後(テープ)は貼り付いて取れませんのでご注意下さい。